宮崎-基礎知識

さて。皆さんはどのくらい宮崎を知っていますか?

1.「特産品」

宮崎牛・地鶏・チキン南蛮・マンゴー・焼酎 

前知事の東国原英夫氏の営業力により宮崎の知名度はグッと上がりました。トップセールスで宣伝をしていた宮崎牛や宮崎地鶏・地頭鶏(じどっこ)、マンゴー、新鮮な野菜(ピーマン・佐土原ナス)等、美味しい特産品もたくさんあります!ちなみに、チキン南蛮は宮崎発祥です。あまり知られていませんが、宮崎の黒毛和牛の素牛生産は全国的にも有名で、ブランド牛として有名な近江牛や松阪牛なども素牛として宮崎県産の子牛を使用しています。都城市に本社がある霧島酒造は「黒霧島」が牽引して全国トップシェアを誇る焼酎メーカーになっています。最近は吉田羊さんを早くから起用してCM効果が高い「木挽Blue」の雲海酒造も宮崎の会社です。一時期手に入らなかった「百年の孤独」も宮崎の黒木本店で作られています。

2.「どげんかせんといかん」

 宮崎を「どげんかせんといかん」と言ったフレーズも2007年の流行語大賞を受賞したこの言葉。

実際、宮崎人は、そんなに使いません。

使うとしたら、「どんげかせんといかん」と、言うかもしれません。東国原さんは都城というエリアの出身で、鹿児島寄りの地域になります。宮崎市内で使う表現とはまた一つ違ってくるのかもしれません。

2007年~2020年までの私の記憶では・・・今まで、この「どげんかせんといかん」といった言葉を使う人は100%県外の人でした。

3.「文化・大きさ・気候 そしてキャンプ」

宮崎県は県南、県央、県北で異なり文化も違います。県南はのんびり(てげてげ)、県北はきっちり、そんなイメージがあります。

ちなみに上の地図の宮崎~延岡間は車で下道2時間(約100km)離れています。

人口は約107万人、面積は7,735㎢、年間を通じて日照時間も長く温暖で各スポーツのキャンプ・合宿地としても知られます。

野球だけでも巨人、ソフトバンク、広島カープ、オリックス、西武ライオンズ・・・WBCの合宿や、ラグビー日本代表合宿も宮崎でした。その他、青山学院大学の駅伝メンバーやトライアスロンの代表合宿も宮崎で行われています。

都城市は鹿児島に近く方言も鹿児島寄りです。延岡市は県北、大分の影響を受けやすい土地です。県南と県北で足を延ばすエリアが変わってきます。宮崎市だと鹿児島方面。延岡市だと大分方面へ買い物へ車で出かけます。

約20年程前、インターネットショッピングなんて言葉がなかった高校生時代(ポケベル後期、PHS出始め、携帯高級品)は、ちょっとオシャレな風の同級生が高速バスに乗って4~5時間かけて福岡に買い物にいっていました(宮崎市)

4.宮崎イオン

宮崎人はイオンが大好き!週末はイオン。県外の友人が帰ってきた時でも・・・「とりあえず、イオンに行こうか?」みたいな感じになります。

現在でも橘通りというメインストリートがありますが、町は昔のような勢いはありません。現在、40代前半の私が子どもの頃、宮崎山形屋、ジャスコ、寿屋・・・、少し離れたところでダイエー&宮交シティに行くのが楽しみでした。

宮崎交通のバスの「デパート前」の響きが今でも耳に残っています。彼是、30年以上も前ですが。

宮崎人の足は自動車。基本は一人1台。電車1時間に1本。まず、電車の利用は通勤・通学で使う以外はほとんど利用がありません。大人は一人1台車がないと、どこにもいけません。

そういう理由で人の流れは郊外型のイオンへ向かいます。そして、週末の駐車場はいつもパンパン。

けれども、コロナウィルスの影響で自粛期間が続いて駐車場が閑散としているのを見たとき・・・コロナウィルスの影響の大きさを痛烈に感じました。あんなに溢れかえる駐車場がガラガラに・・・早く賑いを取り戻してもらいたいものです。

5.「テレビ事情」

宮崎はまさかの民放2局のみ。本当の表番組、裏番組。今は宮崎ケーブルテレビやBS放送、CS放送、スカパー、ネット配信もあるからそんなに気にならないところですが、子どもの頃はチャンネル権争いが熾烈でした。

宮崎は巨人ファンが多いのでナイター中継を頻繁にやってました。そうすると、子どもが見たい番組が完全に潰されてしまう・・・さらには9時24分までの中途半端な放送延長放送。こうなると後に予約していたVHSのビデオ録画にもズレが生じます。そのトラウマをあり、私は立派なアンチ巨人ファンです。幼少の頃、どれだけのテレビ番組を見れずに過ごしたことか・・・

ちなみに2チャンネルしかないとなると、フジテレビ系、日テレ系、テレ朝系とか・・・〇〇系という、そういう系等が分かりません。県外に出るまで、そのような概念を持つことがありませんでした。宮崎に戻った今も、うっすらわかる程度です。

6.<うどん事情>

宮崎のうどんは柔らかい。コシなんて、どこにあるんだ?というくらい柔いうどんが主流です。今は丸亀正麺が頑張っていますが、昔から おくのうどん(元きっちょううどん)、豊吉うどん、きっちょううどんが人気です。うどん好きは朝6時くらいから「朝うどん」します。宮崎市内は「釜揚げうどん 戸隠本店」や「重乃井」、「織田薪」等、県内外からうどん好きが集まります。

ちなみに以前、強いコシの讃岐うどん「はなまるうどん」のチェーン店が宮崎に2店舗ありましたが、あまり受けず撤退しています。

うちの叔母が働いていて、おかげで失職しました。

県北は日向の「天領うどん」が圧倒的人気です。県外で働いている友人が天領うどんはSOUL FOODなんだと言っていました。ちなみに天領うどんも柔いです。

7.有名人

だいたい、〇〇県といえば・・・でてくる有名人ネタ。

先程の東国原英夫氏(以降敬称略)、柔道日本代表の井上康生、水泳日本代表の松田丈志、歌手の今井美樹、小渕健太郎(コブクロ)、鬼塚ちひろ、EXILE KEIJI、俳優の永瀬正敏、温水洋一、堺雅人、お笑い芸人のトロサーモン、オカリナ(おかずクラブ)、シェフの川越達也、モデルの蛯原友里、サッカー選手の興梠慎三、伊野波雅彦、野球選手の青木宣親(ヤクルト)、元スケバン刑事の浅香唯 等、意外と宮崎出身者で有名人はいます。

8.ニシタチ

宮崎最大の歓楽街、「ニシタチ」。宮崎市の中心部に位置する西橘通り(にしたちばなどおり)を中心に隣接する通りを含めた宮崎市最大の飲食店街。略してニシタチ。ニシタチには約1500件の飲食店が集まります。その中でも人口10万人に占めるスナックの数が日本一!日本一のスナック街でもあります。どこのスナックも気さくなママがいて、とにかく安い!もちろん、1時間4,000~5,000円の店もあるけれど、2,000円~3,000円で朝まで飲み放題の店もあり、いろんな店を楽しむことができます。

また、一番街という通りの真ん中辺りにミスタードーナツがあり、渋谷のハチ公前同様に人は待ち合わせに「ミスド前、集合ね!」と声を掛け合います。お盆、年末には県外を離れた人たちが次々にミスド前を歩くたび、ここで幾人もの人が「おー!〇〇やねぇ?久しぶりぃ~」という再会の言葉を繰り返します。そして、夜遅くなったお父さんが家族の為に懺悔のお土産を買うのもここ、ミスタードーナツ。1000円10個パックが飛ぶように売れます。日本一遅くまで営業していて、日本一売上げるミスタードーナツの店舗ではないだろうか。

ざっと、この8つの情報を抑えていたら、夜のスナックでママと話が盛り上がること間違いなし!!