B028.歯医者と母親。

本日を持って、歯医者通いを卒業しました。

奥歯の神経痛から始まり、取れた銀歯の取付け、前歯の虫歯の治療から・・・やっと終わりました。長かった!

待合室にて。

治療室から歯科衛生士さんがやってきて

「お子さんが、お母さんに傍にいて欲しいそうです」と、

待合室のお母さんが呼ばれました。

(いくつくらいの子かな・・・)

少し気になりました。

呼んだその子をレントゲンを撮りに移動した時に見ると、小学校3年生くらいの男の子。

(怖いよな~歯の治療、大人でもイヤやもん)

口の中が見えない分だけ、麻酔の注射とか、ゴリゴリ削ったりする恐怖。

耐えどころが分からないので、私はいつも 口を空けつつ、手はパーで太ももにつけて寝たまま直立不動でジッと我慢しています。

もちろん、手には大量の汗。

前に見た、アウトレイジで石橋蓮司さんが歯医者でヤクザに襲われるシーンがありました。

イスに座っているとヤクザが登場。歯を機械でボロボロに削るという、

何とも恐ろしいシーン。

席に座ると、いつも思い出します。

あのシーン。

本当、麻酔が効く身体で良かったと思います。

こんなもん、麻酔なしで歯の治療なんて・・・地獄です。

~昔の記憶~

ウチの母はむかーし、昔に歯科衛生士をやっていたこともあり、虫歯になると、すぐ歯医者。

子どもだったからか?そういう時代だったからなのか?

麻酔を極力しないで「我慢して治療」をしていた記憶があります。

歯科衛生士のお姉さんは優しくキレイだった記憶がありますが、先生は顔が全く思いだせません。

宮崎神宮の東側の鳥居をくぐって、すぐの歯科でした。

我慢我慢の連続。歯医者なんて大嫌い!

そして、大抵。

痛いのを我慢したら、子どもはすぐに「ご褒美」をねだります。

いつも買ってもらっていたのは「かわのベーカリー」というパン屋さんが作っていた細長くネジネジ巻いた「チョコロール」と「コーヒーロール」でした。

今思えば、痛みの代償が「パン」って・・・なかなか安い代償です。

きっと、母に上手く誘導されていたのでしょう。

治療後のパンが楽しみで、必死で我慢をしていました。

母にはいろいろ助けられました。

県外の私立大学に行かせてもらったので随分脛をかじりました。

実家の自営業もあまりうまくいっていないような話を聞いていた時期でした。

奨学金を借りて、バイトもしてましたが生活費が足りず。

追加の仕送りをお願いして、とても申し訳なく思っていたときのこと。

しばらくして、自宅にFAXが届ていました。

それを見ると、手書きで

「困ったことがあったら、いつでも連絡してきなさい。あなたとは縁があって親子になったのですから・・・」

そのような内容が書かれていました。

(あぁ、この人の子どもで良かった)

と本当にそう思いました。

FAX用紙は感光紙で色あせてしまいましたが、20年経った今でも捨てずにこっそり保管しています。

刑事ドラマで、犯人が人質を取り立てこもるベタなシーン。

そう。あのシーン。

説得の際に、「お前の田舎の母親は泣いているぞ!」の語りのシーン

あれ、やっぱり効果はあると思うんです。

母親と息子の関係というのは、母親と娘、父親と娘の関係とは少し結びつきが違う気がします。

最近、身内や私と妻の友人から「赤ちゃんが生まれたよ!」という嬉しい報告が続いています。

ここ1年で周りで 6人の赤ちゃんが生まれました。

予定日より早く生まれた小さい小さい赤ちゃん(男の子)も、最近お母さんの元に帰ってきたと聞きました。

夫婦揃って我が事の様に喜びました。

頑張った赤ちゃんもさることながら、新型コロナの影響もあり出産して数ヶ月も我が子を抱けない辛さに耐え、様々な心配をし続けたお母さん。もちろん、お父さんも。不安もたくさんあったことでしょう。

本当に良かった!

明るく、朗らかに。健康に大きく育ってほしいものです。

私も生まれたときは2500gくらいだったそうです。

それが今では・・・

まぁまぁ、大きくなりました!

五体満足!それが何より。

最近の健康診断結果は、いくつか気になる数値はありますが・・・ほぼ健康です。

後は 大きいか小さいかは心意気。

中年も大志を抱いて頑張ります!