神社といえば、鳥居と狛犬とおみくじ。
これが私の神社のイメージ3セット。
神社に入り、鳥居をくぐって、狛犬をチラ見して、手を洗い、お参り→おみくじ。この流れが多いと思います。
狛犬、ざっと見逃してませんか?
私も見過ごしてきました。
狛犬って、犬だし、「魔除けの用の番犬」のイメージですよね?
もともと、あれは犬ではなく「ライオン」だったみたいです。
狛ライオン。
「狛」って何かというと「外来の獣」の意味。
狛犬って、外来の獣+ライオンだったんですねぇ。
なんで犬→ライオンなのか?
なぜ日本に棲息しないライオンが神社の入口にいるかというと・・・
話は遡り、古代オリエント文明へ。
紀元前3000年頃のエジプト文明。百獣の王、ライオンが王家の守護にふさわしいとの考えから王家のモチーフにライオンを用いるという流行が生まれました。権威の象徴となったライオン。その後、強い霊力を持った神獣として認識されるようになりました。王家の墓を守るスフィンクスも同じ価値観です。
その「聖なる場所を守る神獣」は世界へ広がります。
ところが日本にはもともとライオンはいません。大陸からライオンの像は朝鮮半島を経由し「高麗犬」と呼ばれました。
だから、ライオンは犬。外来の獣+犬。
狛犬と呼ばれるようになりました。
ただし、狛犬 元はライオンでしたが、日本独特の文化を吸収し形を変えていきます。
「阿吽(あうん)」の様式です。
口を開けたほうが阿型、閉じたほうが吽型です。
「阿」は梵語の最初の文字で宇宙の始まりを示し、「吽」は梵語の最後の文字で宇宙の終わりを示しています。
この阿吽は森羅万象を表してるといえます。
この形にしたことで、神聖な場所を護衛する霊獣であることを示したとされています。
また、阿吽は人が生きてからオギャと泣くときの「あ」、そして亡くなるときには口をつぐんで「うん」人間の一生を表しているともいわれます。
一方、狛犬がいない神社もいます。
神の使い「神使(しんし)」とされて狐、鹿の像が置かれているところもあります。
伊勢神宮は狛犬がいないそうです。伝来(奈良時代頃)より前から神社が存在し、神使としてもともと鶏が存在するからだそうです。
狛犬にはいろいろな座り方、形のものがあります。
それは日本人が親しんできた犬がモデルだったことが大きく起因しているようです。
中田敦彦氏のyoutube大学でも説明をしていました。
狛犬の種類はいろいろあって、狛犬の足元に注目!
足元に「玉」があるのが玉取り狛犬、そして足元に「子ども」がいるのが子取り狛犬。
角があったら獅子で、なかったら犬。といろいろあるそうです。
中田先生、勉強になります!
中田敦彦youtube大学では前述の鳥居についても触れています。ご参照下さい!
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