B012.メンターU氏(ピンク編)

宮崎は電車の線が多くありません。

当然、U氏との営業同行は私の車の助手席になります。

1日ずーっと一緒です。

側から見れば爺ちゃんと孫のように見えたと思います。

いろいろ学ぶことも多かったですが、逆に教えることも多かったと思います。

持ちつ持たれつ。大きな喧嘩もなく過ごしました。

背丈は私と同じくらい。腹回りは向こうが上。

爺ちゃんと孫は体型が似てました。腹回りの違いこそあれシルエットは似たようなもんです。

U氏が引退の時。

「もう、スーツは着らんくなるからジャケットを君にやる!」といわれました。

一応、では

「形見として・・・もらっておきます」笑

といってもらったもの・・・

ジイちゃんが着るやつやん!

地味だし、なんかじいちゃんのニオイがする・・・

体型同じでも、年代が違う!

さらには

「これもやる!」

と、車のトランクから出てきたのは大量のネクタイ。

ヘビかと思うわ…

「要りません!」

思わず、口に出ました。

「お前、そんなこと言わずに、貰えよ〜!」と渋るので、老人を大切にするために渋々貰うことにしました。

見ると、100本くらいあるネクタイの中で頑張って着用出来そうなのが3本くらい。

97本はまとめて封印し、残り3本もしばらく使用しましたが…今では…どこに行ったのだろう?ネクタイ?

一度、セーターも私にくれようとした時があります。

「どんなセーターですか?」と聞くと

「ピンク色じゃ」

「要りません!」